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ユートピア
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作詞 ろいろい |
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五月雨の石階段を手を繋いで下りながら君の髪を眺めた
薬指の傷跡 互いに隠すように
傘は一つしかない 僕が部屋に忘れてしまったから
その部屋にあった写真立ては罅だらけで美しい
愛を受け止める器があれば 僕らの愛は何色だろうか
溢れてしまうほど愛したならば掬い上げて捨ててしまわなければ
「間違えた」と言えば許されそうなほど
危ない綱渡りのふたりだから
滑り落ちる恋を黙って見ているよ
こんな世界に生まれた君が悪いのさ
時間と嘘は重なるだけで密度と疑心は深まるだけだったね
綺麗な首の赤みが 膿を広げすぎたよ
愛を受け止める器があれば 僕らの愛は何を映すかな
周りを濡らすだけ無駄な愛なら零し切って注ぎ直さなければ
「そんなつもりじゃない」と言って泣いたふり
そんなんで同情を買えそうだから
転がり落ちて行くソレを目に焼き付け
こんな世界にファンファーレを鳴らすんだ
互いに謝っただけで キスをしただけでは
この傷も 失ったものも
埋まらないんだよ
「間違えた」と言えば許されそうなほど
危ない綱渡りのふたりだからさ
転がり落ちて行く恋を目に焼き付け
こんな世界に生まれた君のせいにした
君がいなくなった世界はこんなにも
美しいと知った 涙を流した
さよなら
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