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東京影渡
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作詞 ろいろい |
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雨が 止まないな
傘は恐くて棄てた
鴉がゴミを漁っています
路地裏
交差点では透明人間なのに
いつも 誰かとぶつかるよ
花は萎れたのにまだ立ってる
アスファルト
選挙カーが 街を渡る
聞く気もなく 野次が飛ぶ
舌打ちした大人が独り言
ヘッドフォン大音量
雨の雫が
鴉の胸に突き刺さってしまえばなあ
僕は爪齧りながら 言う
消えてしまえ 消えてしまえ
雲が白いな
足元には缶の残骸
渡る蟻を潰して遊ぶ
子供達
煙草に咳込む女性
いつの間にか常習犯
制裁下すのも唯の仕事
狭い檻の中
雨の雫が
数え切れぬほどにおちてきた
僕は唇噛みながら 言う
消えてしまえ 消えてしまえ
誰かが誰かの 人生を操ろうとしてる
マリオネットを 不器用に動かすくらいなら
僕はそんなの見たくもない
そんなもの面白くもない
なのに黙って手を挙げてる
僕は一体誰なんだ 僕は一体誰なんだ
雨の雫が
鴉の胸を一突きにして
僕はその血を舐めながら 言うだろう
「優しければいいな」と
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