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雨止まぬ湖の物語
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| 作詞 ユースケ・Ｆ |
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遠く深い森の奥 雨の止まぬ湖
畔で歌う少女 孤独を詠う少女
人の形をした 人で無き者
雨と共に歌う 木々達に囲まれて
泳いで 歌って ひとりぼっち
寂しさなんて 知らない
もとから"誰か"を知らなかった
愛することも
囲まれ 囚われ 雨に打たれて
外に出るなんて 出来ない
のばした手のひら 届かない
曇ったあの空
人里から離れた 閉ざされた森の中
彷徨い続けている 罪を負った青年
雨降る畔に来て 力尽き果て
そのとき聞こえてきた 希望を謡う声
流して 流され 穢れた心
ただ少女に 恋をした
人で無いと解ってても
離れたくない
驚く 少女の 紅い瞳
何故か心が 揺らめいて
のばした手のひら 頬に触れる
ヒトを知った
やがて二人過ごす雨の降る畔
けれど終わりが来る 地に臥す青年
血を吐き 蒼褪め か細い声
人は長い時を 生きれない
泣いて 微笑み 言葉にする
愛していると
絡めた 指先 冷たくなって
何故か涙が 溢れてく
胸が熱くなる 人の愛
少女は知った
泣いても 叫んでも 微笑んでくれない
手の温もりが 戻らない
少女が最後に詠った言葉
愛しています
少女は水に還った
そして雨は上がって 躯だけ取り残されて
静かに土に還り 花を一つ咲かせた
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