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習作
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作詞 少年アリス |
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舌なめずりした 君の皿のミルクを横目に
僕の分なら手元にあるし どれでも味はおんなじだろうに
「俺にもくれよ」と呟いていた 解っている
解っている
そいつを味わう現在が欲しい
そいつを飲み干せる自分が 君が
一滴も減らないまま腐らせるなんて
底の知れないミルクを一舐め
喉を通る度 干されていくけど
止められないんだよ 怖いから
間違いじゃなかったと口にしたいから
僕は飲む
君の皿が渇き切り ぱたりと居なくなってしまっても
薄暗い食堂 知る顔の無いテーブル
席は指定でも譲り合いでもない ミルクを啜る音
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