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平穏
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作詞 少年アリス |
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貴方になる幻から醒めて
湯気の白い糸も失せる
瞼を上げれば
この眼で触れ この耳で察し
この指でなぞり この脚で見ていくことが
どんなに途方もないことなのか
重く重く覆い被さってくる
花を拝みたい訳じゃない
美味い実を食いたいのじゃない
水遣りが好きだったことなんかない
こんな人間が どうして
育てることがあるんだ
神の手捌きを垣間見る
それは美しい標
昔のようには喜べなくとも
少し 口元が綻んだんだ
正常に
もし
もう何年も じぐざぐとした線を
正常に なだらかに保つことが出来たなら
狂う必要が無くなるのだとしたら
俺はそれでしあわせさ
命の輪に加われない 訪れる孤独を嘆くことはない
どうか、と
自分自身に 祈って
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