エゴイストな貴方は

欲情したケモノと化す

月明かりに照らし出された素肌

乳飲み子の如く貪りついてくる

漏れる吐息に答えるかの様に

貴方は私自身を弄（まさぐ）ってゆく



―――それでも貴方と私の間に"愛"なんて、無い。



決して終わる事の無い体内受精に咽び泣く

胎内で幾つも膨れ上がった命達は

やがて死んでは腐り墜ちる

果て無き快楽の渦に飲み込まれ

自我を無くしては果てる

その繰り返し

これからも産んであげられないわ

全ては"快楽"の為

そこに"愛"なんて無い

―――私は快楽殺人者

最低の母さんね



嗚呼私は水子に憑かれている

死んで詫びても赦してはもらえないでしょう

だから私は生き続けるの

酷く渇いたこの身体

快楽欲するこの身体

再び欲望の侭に埋めるでしょう

―――私は快楽殺人者

最低の母さんね