|
|
|
残暑
|
作詞 ハラダッチョ |
|
踏切を渡る時
フワリと麦わら帽子
旅立ちました
髪が靡いた
いたずらな風に唆されて
潮騒が耳にこびりつく 気の利いた台詞の一つ
喉から出ないこんな日は どう足掻こうが同じか
ガードレールを跨がり越えて
古びたサンダルで踏み出すぜ まるで
あの日と瓜二つ もう幾ばくもなく終わる夏
掌に転がるビー玉に刻んだものは何ですか?
えもいわれぬメモリアルならばそれは何色ですか?
I DON'T KNOW まだ見ぬ未来図と哀悼の意味も知らずにそう
気まずさを圧し殺して閉まうのさ しわくちゃに 右ポケット
降り頻る雨を背に
掴むよ その手を強引に
雨宿りした
仲直りした
指きりげんまん 小言は止めて
何故君と歩いていたのかしら あの日は畦道を
暑いからって油断してるとたちまち夏風邪曳くもんよ
結構説教臭かったかもな けれどもそれも好きだった
普段通りに淡々と日が暮れ気まぐれ手を振るよ
狙い澄ましたよう通り雨
照らしてくれ太陽 そういやね
路地裏の三毛猫知らぬ間にね
子猫ちゃん産んでいたよね
夜な夜なミルクを御裾分け
粉々 散るのは星の雨
流れていくのを眺めているよ 願い事
踏み切りを潜り抜け
掴むよ麦わら帽子
立ち止まりました
警笛鳴った
アタマが真っ白になった
今年は娘連れてきたよ あの頃の君と同い年よ
口癖は「パパ、お腹空いた〜」 親バカだけれどかわいいぞ
この時期はやっぱ思い出すよ 初恋キャンディー淡い味を
嫁は密かにヤキモチを妬いているかもしれないよ(笑)
|
|
|