|
|
|
迷走。
|
作詞 蘇季 |
|
「明日になればきっと笑えるようになるから」
そうつぶやいた声はどこかで途絶えた。
目にみえる世界は思ってるよりもつらいが
よくみりゃ、それは世界の一部の出来事。
それぞれの価値観に惑わされてしまっては
本当のことなんてさ見えなくなるよ?
「きこえない・・・」ふりして耳をふさいだ。
「何も見たくない・・・」そうやって逃げ出したりもして。
「明日なんてさ来なくたって同じだ。」
最終的な 回答(こたえ) はいつもそこに辿り着く・・・。
夢の中、狂ったように時間は進むことをやめ
君に出会う前へと心を引き裂こうとする
語りかける声はいつもと同じ見知らぬ人で
Q.「僕がいない世界は・・・下界はどうだい?」
A.「わからないよ」
歩き疲れた足は千切れそうになってるな。
よく見りゃこの両手も黒ずんできたな。
今の手の中には風に散った花びら、
そしてもう一つには遠い約束の 切符(チケット)
「届かないなぁ・・・」
ため息ついた昨日も
「どうでもいいな・・・」
嗤えた人混みも
また途切れそうだな「この記録も。」って
シュレッダーダスト。
ため息すらつけなくなりそうだ・・・
「モウイイヨ、コレ以上、誰モ近寄ラナイデ」
凍てつきだした世界で不意に木魂した
「何モイラナイヨ。希望ナンテ初メカラ・・・」
これから先の言葉は
言わなくてもわかるだろう?
途絶えた螺旋の端切れの記憶
愛想尽かしの歌でごまかして。
「勝手にすればいい、もういらないから」
ゆがんだ微笑みで今日も
華麗な棘を咲かせた
毒々しいやさしさに似合うようには
「デキテルハズナンダ」
言葉にすれば楽なのに
「まだ笑えるよ?まだ歌えるよ?」
必死に足掻く水面下、誰にも見えない表の世界。
答えはいつもおんなじ所を
ぐるぐると廻って
「さっさといなくなれ。」ってさ。
残像がほら重なった。t
|
|
|