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逆様乃庭
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作詞 蘇季 |
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冷たく障る氷の剣
離した両の手から
奈落へと堕ちていく
物言わぬ硝子越しの君
いつも悲しげに笑うから
何も言えなくなるんだ
目を逸らした時にはもう
君は遠くへ走り去っていて
目の前の現実は
思うようにはいかないだろう
それでも行かなきゃ
明日が続く限り
チェスの駒は進まない
覆う手の隙間から
差し込む音が
苦しめるだけの科白だとしても
其処から抜け出す為の力は
一人分しか残っていないから
模索してでも抜け出さなければいけない
狂うほどの幻想は
運命さえ無意味にする
黒く染まってしまったこの羽根は
ただただ地へと消えていく
空白の想いは
視界がとらえたものでさえ
灰にしてしまうから
一瞬も眠る隙さえ与えてくれない
すべてを把握したふりの人間の
言葉はいつも無意識に
傷を残すから
故意なる言動は掬いようのない史実
誰もその声に傾くことはない
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