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wonder land
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作詞 蘇季 |
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頭上に滴り落ちてくる黒い雫に
視界は奪われ 錯覚に捕らわれる
膝から砕け落ちた感覚に
気怠さと虚無感が滞って
動けなくなった
突然の雨、
目の前に映る 漆黒を身に纏った見知らぬ誰かに
腕を引っ張られ
この場所から駆け出した
問いかけてみても、
返答皆無。
不気味な仮面からの高笑いだけが聴こえてくる
恐れだけが纏わりつく
「時間は通り過ぎていく。
目の前の現実にさえ気に留めもしないまま
この世界を横切っていく。
連れていく。
ハラハラとこの両手に滑り落ちてくる
言の葉にさえ人は気付けない」
微睡の中 朧げに月を見ていた
耳を澄ませばオカリナの音が
闇の中響いていた
「君は誰?」
突然、雑音にのまれた。
目の前に映るものすべて変わっていた
人混みの中
蒼碧の瞳をした人影が
名前を呼ぶから
耳を塞いだ。
目を開くと空白に囲われた世界が広がっていた
唯一知ってる君の名を呼んだ
一人の声だけが木霊した
気がつけばまた
漆黒を身に纏った君が
仮面の向こう側で泣いていた
ああ・・・最初から君はそこに居たんだね
そう思うと笑ってしまった
「やっとみつけた」
なんて言ったことさえ誰も気付かない。
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