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時音
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作詞 蘇季 |
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蒼暗く染まる空
地上から見える景色は遠すぎて
息苦しくて外へ飛び出した
あの頃の僕が 鏡の向こうへ
手探りで進む日々が
愛しく傷ましく 切なくて。
すぐに泣きだしそうになるから
仮面で消した「感情を」
閉ざした窓から見える星は
眩しすぎて 目が眩んだ。
月は足跡を照らすから
塞いで 鍵を閉めた。
今では遠い昔でも
近すぎて 分からなくなるから
今でも鮮明に思い出してしまう
あの頃聴いた声(うた)も・・・。
なんとか歩いてきた道を
振り返りみれば 跡形もなく消滅して
うまく笑えないから
歌っていた
声の続く限り うたってみた。
歳月は過ぎて色んな人に出会って
それでも 何処か 馴染めない
息苦しさが増した。
時計の針が責め立てるから
“コワくて”
フィルムに焼きついたままの映像は
心を締め付けて留まる
「何処までも遠いところへ」
歩いて行けると進み続けた。
疲れ果てて眠る日が来ても
この星はまだ回りつづけるらしい
時計の針が刻む「とき」を一人想えば、
懐かしい日々も すぐそばまで 引き寄せられる。
ただ何事もなく過ぎていった空を思いながら
今日も描き続ける
理解されなくとも。
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