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パステルブルー
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作詞 思 |
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黒板から視線を外して ほんの数秒
あなたの横顔に見惚れてた
白い紙に蒼を綴っていく あなたの左手が
ぶつかるわけないのに 思わず右腕引っ込める
心のどこかで否定してるの
不安定な足もとを辿っていったその先に
からっぽの未来が立っている気がして
長い睫毛が揺れる音が聴こえるほどに
こんなにもすぐ傍にいるから
何もない今でいいの
たとえば小さな癖を見つけたそれだけで
ささやかな幸せを感じられるから
パステルブルーのガラスの向こう その微笑みが
あたしの全てを壊していく
いつの間にか追い越されていた あなたの背丈と
距離さえ遠く感じて 思わず右腕伸ばしてた
捲った先の最後のページ
いくら続きをせがんでも 本は閉じられるだけで
いつでも綺麗な「おしまい」が待ってるの
胸の鼓動がひっくり返りそうなほどに
こんなにもすぐ傍にいるから
何もない今でいいの
弱虫だからと分かっているよ あと一歩
踏み出せないあたしが悪いのにあれこれ言い訳して
長い睫毛が揺れる音が聞こえるほどに
こんなにもすぐ、傍にいたから
思い出のままでいいの
別れが来るまでのあと何日かの日々を
忘れない 最後は綺麗に笑うよ
さよなら
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