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せなか
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作詞 思 |
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いつもいつも顔を上げればおおきな白い貴方の背中
こんなにも近くにいるのに
違う名前をつけようとしている僕がいて
当たり前にそこで笑って、怒って照れて時には泣いて
めぐるめく貴方の表情も
手の届く距離から 遠く離れていくのかな
喉の奥引っ掛かった 味気ない愛の言葉
『あなたがすきです』
飲み込んだらいつものようにふざけ合えるから
瞬く間の沈黙は全部 なかったことにして
いつもいつも顔を上げれば、暖かなその貴方の笑顔
こんなにも近くにいるから
熱も鼓動も余計に大きく聞こえるの
指先でなぞったのは ありふれた愛の言葉
『あなたがすきです』
白いシャツに寄せた皺をぴんと伸ばしたら
描いたその空事もぜんぶ なかったことにして
そらいろに辿ったのは まっすぐな愛の言葉
あなたが、すきです
飛行機雲はすぐ滲み青に消えていった
描いたその空事もぜんぶ
なかったことにして。
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