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色は匂えど
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作詞 紋白蝶 |
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サヨウナラと流す貴方の涙は
血の色みたいに赤く染まった
幸せだったね箱庭の中
二人で笑って じゃれて 甘えて
孤独を感じることも無く
幸せを疑うことも無く
そばにいてと叫びながらも
隣にいる恐怖をぬぐえなかった
弱さにあたしは負けたのね…
色は匂えど涙は消えぬ
空の青さに負けないうちにと
流す涙は誰のため?
赤く染まる前髪を梳く
んっと突き出されたその両手には
貴方の大切な宝物があった
時間の止まった懐中時計
硝子にくもの巣のような割れ目があった
一人じゃないと抱かれながらも
その体温を感じれなかった
脆さにあたしは囚われたのね?
色は匂えど風は去りぬ
海の広さに消されぬうちにと
伸ばす腕は何のため?
緋に染まった頬をなでた
嫌な音がする
ぎし ぎし ぎし
何かが小さくきしむ音
何かが小さく揺れる音
嫌な匂いがする
風が運んでくる
色は匂えど友は去りぬ
風の白さに負けぬうちと
叫ぶ声は誰のため?
誰にも届きはしないのに
色は匂えど涙は消えぬ
空の広さに負けぬうちと
流す涙は誰のため?
あたしはそっと瞳を閉じた
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