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最後の青空
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作詞 紋白蝶 |
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苦し紛れに流した涙は
とても悲しい味がした
薄い緋は唇を彩る
モノクロの世界に緋
白い頬をなぞるのは黒い爪
白く長い指なのに
その爪はまるで罪のように
自身を攻めていた
一人じゃないと知っているのに
貴方はどうして一人でいるの
広がる青空は
人の手によってパズルになった
小さく歪に綺麗に大きく
色んな形に切り取って
見上げてそれを元に戻す
手をつないでいて
わからせて一人じゃないと
恋人のように絡ませて
分かり合えるでしょう?
白く染まった空は
今にも泣きそうな目をしてるのに
必死に絶えてこぼさないでいる
いいよ.代わりに泣いてあげる
“別れよう”
どうして私たちは
“恋人”でも“夫婦”でもないでしょう?
黒く染まったその顔は
きらきら綺麗に光沢を放ち
片方だけ見える瞳は
まるでチシャ猫のようにカーブを描いて
白い指が首に絡まる
少しずつ強くなる力に
悲しいほどの愛情を感じた
苦しくないよ
だってこんなにも貴方を感じる
苦し紛れに零れた涙は
写した青の色彩に染まり
頬を伝って唇に触れた
とても悲しい味がした
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