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言葉
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作詞 紋白蝶 |
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伝えたい言葉がある
心のそこで静かに
時を待つ
オレンジの光のさす部屋で
僕と君は道を別れた
最後の時を
二人で過ごして
暗く青く赤い空は
まるで海のように澄んでいて
雲が一つも浮いていなかった
“綺麗なものには毒がある”
そう教えてくれたのは君だった
隣に笑う君は
笑いながら僕に凭れた
伝えたかった言葉がある
心のそこで静かに揺れて
今か今かと待ち続けている
黄金色の公園で
君と僕は再会をした
最初の時と同じように
最後の時と同じように
僕らは手をとって
二人で歩き出す
青く碧く蒼い空は
まるで湖のように清く
サカナのような雲が
ただ風に身を任せていた
“綺麗なものは遠くから眺める”
そういったのは僕だった
悲しそうに笑ったきみは
涙を一度も流さなかった
伝えたい言葉がある
それはずっと心にあった
伝えることも出来ないままに
消えることも出来ないままに
風化することすらないままに
ずっとそれは心にあった
伝えることの出来ない言葉
伝えることは裏切りだから
きっとずっと心にあり続け
伝えたい言葉がある
赦されることのない言葉
浄化することも出来ないままに
ただ渦巻いて僕を締め付けて
伝えたい言葉がある
ずっと僕と暮らしてきた
いつか消えるのだろうか
言葉は君に伝えることなく
いつか僕と同化するかな?
伝えたい言葉がある
消えることのない僕のパートナー
飽くことなくそばにいて
いつか僕に勇気が出るまで
いつか関係を壊すまで
それまでどうかよろしく
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