|
|
|
窪地
|
作詞 Elaykyu |
|
鳥が鳴く
寒い朝に
珈琲をいれてボクは
思考をさまよわせる
あの木のてっぺんへと
寺院の鐘のあたり
もうすぐそれを鳴らす僧侶が
すり足でやってくる
賽銭を毎朝投げ入れる
おばあさん
名前を知らないけど
ボクに会釈をしてく
そういう町
此処は初めて来た時から
色が沈んで
くすんだグレイの町だった
それを誰かに言いたかった
友達に言っても
相手にされなかった
町なんてどこもおんなじものだよ
と思う友達には
違うグレイなんだよと
言いたかったのだけど
空を反映して流れ続ける町
人も
猫も
車も
すべてが空の下
どこより遅く
深呼吸をして
|
|
|