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【Most People Anthology】
作詞 yuuki.n
09.鳥の糞

歩いている人の肩に目がいく
固体とも液体とも形容し難い白
誰かが教えてあげればいいのにと
思うだけの僕も結局通り過ぎる

 鳥の糞がついていますよ それだけ言えばいいことなのに

歩いている人の肩に目がいく
人たちは顔をしかめ 時には苦笑い
誰かが教えてあげればいいのにと
思うだけの僕も結局通り過ぎる

 鳥の糞がついていますよ それだけ言えばいいことなのに
 世知辛い時代に慣れたのか それすら言えない僕が恨めしい






10.家路

ストレスはもう消えたりしない
蓄積されて染みみたいになっている
容赦なく降り続く雪のように
春が来れば溶けてなくなればいいのに

着古したスーツ 初めて自分の小遣いで買ったっけ
ヨレヨレでシワシワになっても僕を包み続ける

 満員電車に揺られて今日も家路を辿る
 隣で眠るサラリーマンに僕の思いを重ねて

退屈な毎日の繰り返し
テレビを見ても暗いニュースばっかりで
お笑いもなんだか昔のほうが
今よりずっとおもしろかったなぁって思う

それなのに何故 息切らし駆け足で家に帰りたがっている
くたびれて子を育てご飯を作る君が待ってる

 町の明かりに照らされて今日も家路を急ぐ
 今夜のおかずはなんだろうなんて想像を膨らませて

いつの日か僕ら 年取って姿や形が変わったって
ヨレヨレでシワシワになっても僕を待ち続けてほしいな
僕も守り続けていくから

 満員電車に揺られて今日も家路を辿る
 向かいで騒ぐ若者達に僕の昔を重ねて
 町の明かりに照らされて今日も家路を急ぐ
 今夜のおかずはなんだろうなんて想像を膨らませて

 小さくありがとうとつぶやいて

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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歌詞タイトル 【Most People Anthology】
公開日 2009/01/09
ジャンル ロック
カテゴリ 社会問題
コメント #549 "家路"は描いていて泣けてきました。風景ではなく日常をそのまま切り取るっていうのが今回詞を書く上での新しいチャレンジだったのですがこれが一番良くかけたなぁと。
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