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素直なこども
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| 作詞 ツェッペリ |
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これはある少女のお噺でちょっぴり悲しい物語
素直になれない少女は膨らみつつある
胸の内の気持ちに耐えかねていました
ある少年の事で頭がいっぱいでした
だというのに強く当たってばかり
今日こそ謝ろうと思っても
言いだせずに今日が終わってしまう
明日はきっとと思って
幾百目かのある日少年は
親の都合で引っ越すと告げてきました
動揺を隠しきれない少女は少年に
せーせーするよと心にもない事を口にしました
明日少年が出発するというのに謝れず
当日は顔をみる事もしませんでした
季節はもうすぐ春だと言うのに
少女の心はまだ真冬のようです
それから幾度か冬が過ぎました
大人になった少女は少年に会いに行く事にしました
家族には素直になるとだけ伝えて新幹線に乗りました
見たことがない風景がどんどん過ぎていきます
少年もすっかり変わってしまっていたらどうしよう
そう考えてる顔はまだ少女のままでした
今までの事を謝れるだろうか
今までの気持ちを伝えられるだろうか
素直になれるだろうか
思いふけるには新幹線は速すぎました
目的の知らない駅に降り立ち
目的の知らない土地を目指します
途中で何気なくコンビニに立ち寄りました
背の伸びた
少し疲れたような少年がそこにいました
不意に少年と目が合いました
少年はいらっしゃいませと言いました
気まずくなり商品を物色する少女
何分も考え込んで
弁当と飲み物を手に取りレジへ
お弁当をお温め致しますかと
他人行儀な少年の言葉に
少しビクっと驚いた少女ははいとだけ答えました
弁当を温めるほんの数十秒の間に
あれこれ考えては言いだせずに
レンジから時間切れの音がしました
袋を手渡されありがとうございますと言われ
仕様もなく店を出る時
またのおこしを〜〜〜ちゃん
振り返ると商品の陳列をしている男の人がいた
少女はいままでごめんね
またくるよ
と少女はつぶやいて知らない地を後にしました
お噺はここまで
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