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昔 天使だった。
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作詞 東行コルク |
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ほんとうは 空っぽだった
けれど
与えられる物が多すぎて
飽和状態のカラダから 何かを失っていった
愛情の変わりに失う悲しみを
憎悪の変わりに忘れる痛みを
たったひとりの人間を愛した
その代償は 輝く柔らかな双翼
悲しみの悲鳴をあげて 背中は傷ついた
けれど
与えられる痛みに
後悔などしない
昔 天使だった
今は たったひとりの人間だけれど
大空を舞う 翼を持っていた
今は 足を地に着け這い蹲っていても
失ったことを 後悔したことはない
たったひとりの人間を愛することを しっているから
昔 天使だった
汚れない翼は真っ白だったけれど
泥に汚れた手が 教えてくれた
汚れても 守る物はあるのだと
失った物は多すぎて
手に残るのは 多大で最小であったとしても
たった一人の人間を愛した
天使は たった一人の人間に生まれた
失ったことを 後悔することはない
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