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『誰も知らない僕』
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作詞 Y |
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Y「視線の間にそびえ立つのは、
透明で巨大なベルリンの壁。
会話を冗談で組み立てては、
冗談に空虚さが比例していくのさ。」
X「仲の良い人が何人もいながら、
本当の友達がいないと言うなら、
親愛なるキティーの代わりに、
このメロディーに本音を投げ出せばいい。」
Y「僕は決していい人なんかじゃなくて、
傷つかないように逃げ道を広げていた。
それでも愛に飢えて、愛を探して、
誰も知らない場所に涙を隠していた。」
Y「崩れてゆくビルが抱えているのは、
力に迷った小さな少年(リトルボーイ)。」
X「愛がそれを溶かしてくれるはず。
それまで痛みを受け止めてゆこう。」
X「悪人だけが変わり者なんかじゃない。
誰でも抱えてる押さえているもの。
それへの否定が止められないままで、
自分自身を愛する術を失ってただけ。」
Y「荒野に佇む男の外面は、
能面みたいに複雑な表情。
言葉に出来ない気持ちを飾って。
どんな痛みで正直になれる?
この詩から君は何を感じてる?
無数の冷戦よ 早く朽ちてくれ!」
Y「ここは決していい国なんかじゃなくて
傷つかないよう盾前で防いでいるだけ
その中 愛を探し 愛を汚して
空も知らない雨に人は濡れている」
Y「僕は決して完璧なんかじゃなくて、
弱い心と弱い体を背負って生きている。
それでも飾ったり誤魔化したりはしないで、
誰も知らない僕の声をばらまいてゆこう。」
X・Y「そうすれば少しずつ平和に近づけるから。」
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