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『誰も知らない僕』
作詞 Y
 Y「視線の間にそびえ立つのは、
  透明で巨大なベルリンの壁。
  会話を冗談で組み立てては、
  冗談に空虚さが比例していくのさ。」

 X「仲の良い人が何人もいながら、
  本当の友達がいないと言うなら、
  親愛なるキティーの代わりに、
  このメロディーに本音を投げ出せばいい。」

 Y「僕は決していい人なんかじゃなくて、
  傷つかないように逃げ道を広げていた。
  それでも愛に飢えて、愛を探して、
  誰も知らない場所に涙を隠していた。」

 Y「崩れてゆくビルが抱えているのは、
  力に迷った小さな少年(リトルボーイ)。」
 X「愛がそれを溶かしてくれるはず。
  それまで痛みを受け止めてゆこう。」

 X「悪人だけが変わり者なんかじゃない。
  誰でも抱えてる押さえているもの。
  それへの否定が止められないままで、
  自分自身を愛する術を失ってただけ。」

 Y「荒野に佇む男の外面は、
  能面みたいに複雑な表情。
  言葉に出来ない気持ちを飾って。
  どんな痛みで正直になれる?
  この詩から君は何を感じてる?
  無数の冷戦よ 早く朽ちてくれ!」

 Y「ここは決していい国なんかじゃなくて
  傷つかないよう盾前で防いでいるだけ
  その中 愛を探し 愛を汚して
  空も知らない雨に人は濡れている」

 Y「僕は決して完璧なんかじゃなくて、
  弱い心と弱い体を背負って生きている。
  それでも飾ったり誤魔化したりはしないで、
  誰も知らない僕の声をばらまいてゆこう。」

X・Y「そうすれば少しずつ平和に近づけるから。」

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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歌詞タイトル 『誰も知らない僕』
公開日 2007/11/03
ジャンル 詩(ポエム)
カテゴリ その他
コメント 「誰も知らない僕」二度目の改正版です。反戦的な思いも込めて、詩の言葉をいろんな意味に捉えられるようにしました。Yは自分のダークサイド、Xはその逆の人格の言葉です。
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