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椛
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作詞 鬼之子 |
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夏が過ぎようとしている時間に貴方は目覚める
木々達は色取々の葉を舞い散らせている
でも二度とそこには花は咲かない
誰もが見とれる美しさは
孤独を愛した負の力は
燃え上がりし太陽と共に
紅葉の中の寂しがりや
花は花は枯れていく
木に咲いた小さな花弁は
何も云わずに去っていく
冬がそろそろ来る時間に貴女は来るだろう
木々達は色取々の葉を舞い散らせている
でもそこにはもう樹木はない
誰もが吸い込まれる美しさは
一人を耐え切れない愛しさは
振るえし月と共に
紅葉の中の寂しがりや
花は花は枯れていく
木に咲いた小さな花弁は
何も云わずに消えていく
色取々の椛は何時の間にか綺麗な花と一緒に
風と共にその空気に溶け込んでいるだろう
樹木の中には独り善がりの花達の叫びが
虫達に樹液と共に飲み込まれていくだろう
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