|
|
|
神舞曲
|
作詞 鬼之子 |
|
黄泉の細道で帳が落ちて 逆様配列に死者の行列が
影置き去りに双眸を潰して
四肢を絡ませ 引き摺り出す
これ見よがしに悠然と舞い踊り 花弁を散らせた
白河夜船の雨模様
目隠して 蛞蝓這い廻る
深紅の海で心を洗い落とし 溶かした妄想を塗りたくり
天地の川で四肢を落として 悲鳴は骨髄を涸れさせる
死屍に鞭を打って 感謝の面影もない
丑三つ時の白衣よ 咫尺の距離で嘲笑い ぼやき始める
『・・・ツミながら・・・』と
紫色の羽衣 舞い狂い 痼りは矢庭に落ちる
白染めの嫗が吐き気を催し 血涙を髪に塗る
火の轍 大路に集いし 亡者を引き摺り 神が笑む
辻君の着物を裂いて 胸元には大きな代償
莫連が虚眼で傷を舌で舐め 涎を垂らす
七彩が剥落して 衆生を上目で睨む美人が
伸ばした腕 掻き消されていく
血の海を徘徊する 佳人
毎夜 所望の白露は涸れ果てて
汝の瞼は酔眼朦朧 行いは生殺与奪
叫び続ける
『・・・ツミながら・・・』と
紫色の羽衣 舞い狂い 痼りは矢庭に落ちる
白染めの嫗が吐き気を催し 血涙を髪に塗る
煩瑣とした髑髏(されこうべ)
雪洞にして 獄門へと流す
極彩色の羽衣 首に巻き付け
獄門へと誘う
火の轍 灯籠に映りし 亡者を引き摺り 神が舞う
|
|
|