|
|
|
帰り道
|
作詞 鬼之子 |
|
雨上がり 夕焼け空に包まれた虹の架け橋
天と地の狭間を行ったり来たりしている
幼子は母親の手をギュッと握り締めて
はにかんだ優しい笑い声を上げて
いつまで続くかな? この幸せを
知らない内にね 壊していたんだ
帰り道の途中でね 寂しさを紛らしていた
『孤独』という名の花 薄暗い空に飛んでいった
「帰り道は誰かと一緒じゃないの?」と
そんなの必要無い 今は一寸独りにしてくれない
こうすれば忘れられる 虚構と真実の薬を飲んで
躊躇いながら愛しい空を見ながら蹲って
掌に流れ落ちる 雨模様茫漠に染まって
帰れない 変えれない 平和なんてものは存在しない
少しだけ笑い声を出せば消されてしまう
虚ろな恋心 晴れ渡る気持ちで背伸びしながら
帰り道の途中でね 蟠(わだかま)りを捨ててしまって
『一途』という名の花 好き勝手の空に消えていった
「帰り道は誰かと一緒じゃないと嫌なの?」と
そんなの必要無い ただの独り言を呟く
歌い出した小鳥は嘘の水を啜り いやらしい罵声と
突き落とされた 自らの悲鳴に恐怖を覚える
堂々と妄想だけを月明かりに任せて
優しさと傍観を行ったり来たりしていた
帰り道の途中でね 日溜りの道だけ歩いた
『涙』という名の花 一緒に帰ろうか? 手を繋いで
「君の笑顔でどんなに生きている事を覚えたの?」
失う物ばかりちっぽけな物が大きく見えていた
帰り道はあったの? 振り向けない前にも後にも
臆病なのかな 知らないうちに立ち止まっていた
待っていたんだ ずっと 待っていたんだ ずっと
涙で見えない道 心はきっとあなたに向かって歩いていた
|
|
|