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楔
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| 作詞 ●殻虚● |
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届かない光 手を伸ばした 神に助けを乞うように
それでも 雲が覆って ついに邪魔をした
神が仕向けたのか 諦めを知る為に？
そんなことを 考えるけれど ふと今さら
神を信じていないことに気付く
私は 誰かの所為にしていたいほど 弱い
今この世界の 傀儡のものへ問う
命の重さが 同じだというのなら 君らの命はあまりに軽い
それとも 私が 特別なのか？
あまりに 浮遊した 不安定な 存在 １つ
一人分の光 手を伸ばした 誰もかも一緒に一斉に
僕も 誰かを除けて 手を伸ばしていた
仕方なかったのさ 光を得る為には
そんなこと 考えるけれど ふと今さら
落ちていく泣き顔が乞う目が浮かぶ
私は 何かの所為にして痛いほど 汚い
今この世界の 傀儡師たちへ問う
積み上げた嘘が 罪だというのなら 私の刑期はあまりに永い
それとも 私は 死刑だろうか？
あまりに 軽薄で ほの暗い 魂 １つ
「皆そんなもんだよ。」 優しい嘘の楔
「気にするなよ。大丈夫。」 空白な嘘の楔
私は バラバラ になっていく
届かない光 手を伸ばした あの時の目が笑って消した
そうして 私の額に ついに楔を打った
神が仕向けたのか 望みを叶える為に
そんなことを 考えながら ふと最期に
神すら信じていないことに気付く
私は 何かの所為にして悲しいほど 脆い
今この世界の 貴方たちへ問う
連ねてきた命 意味があるというのなら 全ての命は無意味に近い
それでも 私を 許すと言えるかい？
あまりに 歪んで 濁った 世界が １つ
笑いながら 消えていった
この世に 楔だけを残して――――。
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