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春
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作詞 圭吾 |
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想いは風に浚われて
白綿と手を繋ぎ 宙(そら)を泳いでいく
指折り待ち侘びていた
産声が谺する 虹色の季節
不意に翳した掌に零れた
淋しがり屋の天使が流した 三月の雪(なみだ)
振り向けば微笑む霞空に
優しく背を押され 途惑う足を踏み出した
一人きりになった右手を撫でる 暖かな風
新たな時間が 確かに始まりを告げていた
咲き誇る黄金色の希望に
思わず足を止め 途惑う手(ゆび)を差し伸べた
一人きりになった右手を撫でる 暖かな吐息(いき)
新たな出逢いが 確かに瞳の中で
薫る風 薫る花 薫る大地
銀色の想いが 静かに春に溶けていく
振り向けば微笑む霞空に
優しく背を向けて ありがとう≠ニ呟いた
一人きりになった右手が掴む 暖かな季節(とき)
新たな自分が 確かに産声を上げていた
咲き誇る黄金色の希望に導かれ
振り向けば 微笑む霞空が
桃色の花弁(はな)と舞い 忘れないで≠ニ呟いた……
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