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偶成
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作詞 Z−WINE |
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私が死に至る病以外で自死を肯定せざるを得ないとすれば
非現実の赤木しげるのやうな死に様
言の刃(は)が突き刺さる 心底(そこ)をえぐる様に
生死の選択は己自身で決めるものだと
軽々しく生を強いるなと
悪意などまるでなかったが
振りかざしたと謂われし刃(やいば)は
今私をズタズタに切り刻む
確かにそうかも知れない
生れも育ちも思考も嗜好も異なる旅人の
人生の重みを 痛み悩み悲しみ苦しみを
感じられるわけもない
だけど・・・
肯定も否定もできず
首をどちらに振るのが正しいのかもわからず
いつまでも迷宮に立ちすくんでいる私がいる
それでも
あなたには
生きて欲しい
死を選ばないで欲しい
自己満足と嘲笑(わら)われてもいい
偽善だと罵られてもいい
生き続けて
命の意味を
屍の意味を
感じて欲しい
悟って欲しい
此処に集いし旅人達よりは
恐らくは浮世にのさばっている私さへ
その真実(ほんとう)には
辿り着けていないのだ
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