|
|
|
春泥(しゅんでい)
|
作詞 Z−WINE |
|
諸人(もろびと)望みし
春 来(きた)る
ああ いとおしき
春来る
藤(ふじ)の紫(むらさき)
鴇(とき)色の梅
薄桃(うすもも)の桜
椿(つばき)の紅赤(べにあか)
鈍(にび)色の雲の
狭間(はざま)に射(さ)す
眩(まばゆ)き陽(ひ)の橙(だいだい)
実(げ)に美(うるわ)しき
実(げ)に素晴しき
自然の彩色(いろどり)よ
諸人焦(こ)がれし
春 来る
ああ おくゆかしき
春 来る
雪解けの春 の訪(おとの)ひ
ぬかるみにまどろみし
万物(ばんぶつ)がようやく目醒めたりて
鈍き輝き解き放たんと
芽吹(めぶ)く季節(とき)
待ち受けたるは
鮮烈(せんれつ)なる日々か
新たに構へる
苛烈(かれつ)たる日々か
迎へ撃つは
脆弱(もろし)ゆえ
強靭(きょうじん)の魂(たま)求むる
旅人(もの)達か
歩(あゆ)む事を厭(いと)いて
疾走(はし)り抜けんと猛然と挑みたる
若人(もの)達か
やがて
その
慎(つつ)ましやかなる口から
零(こぼ)れ落つる声は
有り余るほどの
快哉か
それとも
張り裂けんばかりの
嘆息か
いづれにせよとも
春 来る
ああ いとをかしき
春来る
諸人狂ひし
春 来る
嗚呼 いつの世にも
春 来る
|
|
|