|
|
|
電車にて
|
作詞 Z−WINE |
|
我早朝にていつものごとく
電車に揺られて戦場へ赴くなり
頬杖ついて車窓を眺むれば
うつらうつらと夢心地なり
いくつめかの駅で我が隣にて
腰を降ろすは
見目麗しきうら若き女性(ひと)
長くしなやかな髪
鼻腔をくすぐる香水の
甘き香り
凡庸な男
今日は佳き日と思いけり
凡庸な男
今日は佳き日と思いけり
イヤフォンより奏でらるる
音楽 耳に軽し
ふと気付けば
あろうことか
うら若き女性
こくりこくりと
我が肩にしなだれかかり
可憐な唇 ちらり胸元
我が情け
危うき事態に陥りし
煩悩の男
これはちょっと由々しきかな
煩悩の男
これはちょっと由々しきかな
いかんともしがたき思い
打ち振りて
たいそう疲れておいでの御様子
こんな肩でよろしければ
博多まで
あなたの枕にならむとす
どうぞごゆるりと眠り給え
気付かぬふりして
また
我は車窓を
眺めやる
凡庸たる男
今日も生業を成し遂げんと
煩悩なる男
今日も生活(くらし)を楽しまんと
|
|
|