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続・リスカと親孝行
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作詞 human |
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僕は いじめられていた
新しい会社でも
忙しくて洗うこともできないスーツを
ゴミ箱に捨てられて
貧乏で切ることもできない長髪を
むしりとられて
汚い 不潔 ホームレス
こんなことは 言われなれていた
そんな時 帰ってきて 思いついたのは
母親と同じ リストカットだった
いつか 誰かが言ってた
リスカの傷は 擦り傷とかとは違って
「目に見える心の傷」なんだよって
とめどない血の中 僕は思った
母さんの苦しさは こんなもんじゃなかった
それでもあの人は
僕たちの前では
ずっと ずっと 笑ってくれていた
この写真のように。
何をしているんだ僕は?
僕は 生きている
それで幸せじゃないか。
あの人が死に物狂いで 守ったこの命を
簡単に捨ててたまるものか、と
そして翌朝
いつもと同じく 会社に行った
母さんとおそろいのリストバンドをして
僕を 守ってくれる
僕を 見守ってくれてる
人がいるから
ほら この心の傷も
見えなくなって
塞がっていくんだ
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