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撫で落ちる
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作詞 羈絏 |
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若干 憂愁気味に褪せた
景色が窓越しに写って
求めた覚えのない物が
負んぶに抱っこで厚かましい
余りにも貧相な思考
変遷の無い儘佇んで盆暗
餌が撒かれた鯉との寒暖差は
丸で目に見えて分かる
屡々 自棄が起こって
忌避感を所以に逃げ出したいが
そうは問屋が卸してくれない
易しさが怒りを売った
摩耗して仕舞う感情の代わりに
増えていくその祟り
匙加減が分からず終いで
酷い味が口に残った
傘の言う事を聞かず
濡れそぼつ袖
面倒事は二の次にしてる
撫でられて 嘸かし嬉しそうね
落ちていった消し護謨
家出の機会を狙って出てくの
夜の帳が閉じても寝惚けてる
若干 溷濁気味にくすむ
景色が扉から覗いて
許した覚えのない過去が
襲いに来ては見ていられない
辺りには高慢な理想
謙遜しきっては腹括る盆暗
気難しい犬に懐かれず
手を差し伸べりゃ吠えられんだ
恰も不用心みたいな
雁字搦めに成って縺れ込んだ惨禍
自分から期待がされていなくて
俯いた空気が充満した
荷物は成る可く少なくして
寝てる間に外に出て仕舞おうか
知らん面貌して帰れば良い
そういう物であれば良い
傘の言う事を聞かず
濡れそぼつ袖
面倒事は二の次にしてる
撫でられて 嘸かし嬉しそうね
落ちていった消し護謨
家出の機会を狙って出てくの
夜の帳が閉じても寝惚けてる
冷え込んだ朝の仕業
悴んだ指を擦った
反省文は訳も知らない物
撫でられて 嘸かし眠たそうね
不貞腐れてる紙屑
家出はせず傍観して憂うの
堂々巡りで今日も寝惚けてる
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