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寝惚け眼で書いたような歌詞を述べた感想について
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作詞 羈絏 |
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この歌詞は
退屈で内省的で皮肉で下らない
面白い訳でもつまらない訳でもない
一番反応に困るタイプの歌詞
ステレオって怖い
一つの事で全部が
ひっくり返る可能性だって
無きにしも非ずだって
そりゃあ嫌な事を綴りたくなる
そんな曲も増える
拠り所が失くなる
最近は秀逸な子供ばかりで
平凡な人生は丸で瑕疵
目を覆いたくなる
水族館に無性に行きたい時は
感性に浸っていたい時
大人が良く言っていた台詞
最近は楽しいけど楽しくない
簡単に言えば
味のしなくなったガムみたいな
そんな誰もが使うような
俗っぽい比喩使って
人間気取る
人間な癖に
恥の多い人生だ
夢か現か幻か
消えたあの子の話は
いつの間にか解決していた
小説の中で
読んでく内に解決していた
観葉植物を育てている間に
曲を聴き流している間に
朝食を摂っている間に
全部
嘘か真か撹乱か
それでもやっぱり
努力はしてるように見えて
していなかったり
生涯に於いて辛さを
実感してみたり
してみなかったり
ラストシーンは懶惰になって
見所もない オチもない
動物園に久しぶりに来た時
園内が見違える程に広く変わっていて
結局時間は時間なんだなあって
閉園間際まで
ぼんやりと動物を眺めてた
もう随分見なくなった漫画
つい読みたくなったけど
どっかに失くしちゃって
でも捜しても
見付からないものは見付からない
家での遺失物届を
交番に出したくなった
2010年誰かが産まれた年
それは間違いないと思う
人生を
厳しいだとか
息苦しいだとか
口にしたくなって
つい中身を覗いたら空虚だった
自分に対して冷たくあしらう理由も
何となく分かったような気がする
多分、馬鹿の一つ覚えだけど
立派な人間にはなれない
人間に触れた覚えすらない
人間がそう言った
そんなのは極論だと諫められる
生涯にわたって夢を見てた
その筈なんだけど
最近睡眠不足
良く眠れた気がして
時計を見れば深夜3時
投げ出したくなった
夢か現か幻か
消えたあの子の話は
いつの間にか解決していた
小説の中で
読んでく内に解決していた
観葉植物を育てている間に
曲を聴き流している間に
朝食を摂っている間に
全部
嘘か真か撹乱か
それでもやっぱり
努力はしてるように見えて
していなかったり
生涯に於いて辛さを
実感してみたり
してみなかったり
ラストシーンは懶惰になって
見所もないから
静謐に終わる部屋の中
見つめる麻酔針
最近隣と上の階の音が良く聞こえる
繊細になったようで
セクションは次で最後
ご苦労様
この歌詞は
曖昧で現実的で暴論で下らない
面白い訳でもつまらない訳でもない
一番反応に困るタイプの歌詞
何度も言ってる
それなのに図に乗っかった自分がいる
尾鰭もないのに
今という海に飛び込んだ
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