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鼾
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作詞 羈絏 |
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上の空の出来事みたいな
魔が差したとは言い難いが
篦棒に片足漬けた侭
泥濘んで焦りを招いてる
紹介文も書き切れなくて
他人事の様にそっぽ向いて
疲れるからって言い訳
今に成って解って仕舞った
垂涎物許り掻き集めてたら
部屋が塵溜まりと化していた
目の上のたん瘤は全部さ
極端じゃないグダグダした物で
夏は訛りが利き過ぎていて
冗談すら通じないみたいな
苦楚だと思って仕舞ったら
老いてるのと同然に成って仕舞うから
愛い物に寄る辺求めては
愛猫家気取りに成っている
鼾をかいて寝れると思いきや
空が顔を覗かせている
烏合の衆の一人なんて
端から決まってる事項なら
稚拙で在らせた理由とか
無いにも等しいと思ってるの
好奇心は風前の灯火で もう
折れるのが斯様みたいでさ
寝惚け眼と欠伸が我儘
呻吟堪えて買い集めた
夏は鈍って胡座を掻いては
耳目に何食わぬ顔をして
糞が味噌と同じだとか
好い加減をも超えて塩辛いんだわ
侏儒の頭 傷む逃げ足
草臥れて伏している
無知の児等を目で追う毎日
帰りたいやなんてもう無い
家出紛いが贅句を口に出して
余計な御世話を食らっている
御馳走も理想も薄っぺらく成って
命も足りないけど
夏は生っぽい味がしてさ
中ったらの不安に抱かれて
その時点で負けだって
大人に成って仕舞った様だ
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