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化物
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作詞 しらゆき |
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心臓の音を感じるくらいに
息を殺し 花束を抱えてた
鳴り止む前に呼吸の感覚を
躰に刻んで 記憶を埋め込んで
自分の中の何かが
黒くて悍ましい何かが
おどろおどろしく 恐る恐る
活力に反抗する
わたしは化物だ
触れたら壊してしまう
触れる前に壊れてく?
終焉を後押しするように
わたしは化物だ
枯死する造花みたいな亜種だ
鼓動が早くなる
わたしは生きている
住み憑いた汚物を取り払う
死期を目にして 流した涙は本物だ
伝わらない感情を謳って
終末感に浸って
されど自分の愚かさと無力さを嘆く日々
自分の中の何かが
汚れた惨たらしい何かが
不要な優しさを差し伸べる
取り払うのは悪か?
抗え 抗え、と
呼応する魂よ
優越感を先延ばしにするのは
もう飽きちゃった
わたしは善人だ
信頼感はゼロか
信用されないよな
今更、報いとかに縋らない
わたしは化物さ
阻止することのできない異種さ
はやく楽にしてよ
わたしはここにいる
わたしが何をしたのか?
過去を言い訳にするのは無駄か
生涯ふたりぼっちで
惨状に溺れてく
わたしは化物だ
触れたら壊してしまう
触れる前に壊れてく?
終焉を後押しするように
わたしは化物だ
枯死する造花みたいな亜種だ
鼓動が早くなる
わたしは化物だ
痛みを感じないまま
消えてしまいたいとか
幼い頃の半端な夢だ
わたしが化物で
わたしだけが悪でいいから
はやく楽にしてよ
どうして、まだ
わたしが生きている?
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