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引き裂かれた大陸ベロヴォイアルと五方の守護霊獣
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作詞 あかさてな |
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さて、太陽と共に飛来した三軸の神々
其れ迄、土帝の月の民の一種族でしかなかった
ヒエラルキーに於いては底辺の存在で在った
環境への適応力と繁殖力のみが取り柄だった
人間(アンスロポス/Anthropos)に目を付けると
人間達に啓示を送り自らの信奉者と成れば
其れ迄、十曜の月の司のみに与えられていた
霊能力と念導力を授ける事を約束し
人間達は多くの霊能者(サイズ/Saidhou)と
念導者(オガム/Ogamhou)とを輩出し
三軸の神々と共に名も無き異形異能の邪神群を
次々と殲滅、又は負の異界へと放逐していったが
其の戦闘の余波は凄まじく、原初の大陸は引き裂かれ
太古の一つの森も四散し、世界の中心に在った
生命の樹はかろうじて分裂を免れたものの
一番大きな大陸の欠片に其の根を張る事で
存在の消滅を回避して命脈を維持した
そして、其の大陸は何時しか
「引き裂かれた大陸ベロヴォイアル(奇跡の大地の意)と
呼ばれる様になり天然の要衝に由って五つに隔てられ
三軸の神々は此の五方を守護する霊獣を置いていった
即ち、東方圏の銀碧の龍ブラオニール、
南方圏の鋼紅の鵬フリルツェ、西方圏の金白の獅子イオリオ、
北方圏の鉄黒の鯨ラカイト、央方圏の銅黄の天馬スピクニーク、
と言った具合に守護霊獣を配置して、五方を守護するものとした
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