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ふたりのキャンパス
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作詞 野馬知明 |
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あなたは振り向く
駅に降りて掛けた声
少し遅れた時計気にして
ふたり走った坂道
息を切らして顔を見合わせ笑う
陽溜まりの校庭に季節の風さわやかに
白い校舎を駆け抜けながら流れる
あなたの微笑み あなたの眼差し
息が詰まって 見つめていられない
あなたは見上げる
階段から振った手を
青いスーツの衿を正して
ともに学んだキャンパンス
緑の木々に風がそよいで揺らぐ
陽溜まりのキャンパスに熱い思い密やかに
白いノートにまつわりついて絡まる
あなたの溜め息 あなたの呟き
教室の隅 忍び聞いてるだけ
あなたは戸惑う
長いメール送ること
切ったばかりの髪を乱して
ふたり歩いたキャンパス
残りわずかな学生時代惜しむ
陽溜まりの教室でメールを開く昼下がり
揺れる手元に薄日が差して震える
あなたの教科書 あなたの鉛筆
卒業式の 記念にほしいのに
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