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月兎の瓣
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作詞 Ibu |
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花の様に浮かんでた
1つの星
その美しさから人は言った
1つの瓣と
「自分でも良く分からないんだ」と
その住民は囁く
「例え話なだけなんだ」って
僕は言い返した
月兎に花を
私には瓣を
それぞれ受け取ってはくれないか?
好きも嫌いも関係無く
只飾りたかったんだ
月花とはよく言う様で
何方も美しい姿で
こちらを覗いていたんだ
その瓣を千切る様に
その月を欠けさせる様に
都合良く扱われてた
月に兎
花には何だろうか?
そこに兎を入れよう
そうすれば月も花も
同じになれるって
迷信に
私に花を
月兎には瓣を
欠けたモノ同士を
互いに持っていた
でも
花は上を見る事しか
月は下を見る事しか
できなかった
できやしなかったんだ
花が咲いた、1つ取った
取った花はもう枯れ果てていた
月が光った、1つ灯りを
その光はもう
月花の輝き
それだけを待っていた
その為に瓣を離さなかった
ギュッと握りしめた
萎れた瓣
最期まで輝いていた
月兎はその瓣を手に取り
微笑んでその手を
引っ張ってその花を
月へと誘った
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