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Vanitas
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作詞 Ibu |
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馨しいその匂いを嗅いでいた
灰の様なその匂いを
逼迫としたこの虚しさは
僕にとって怪訝で
この空虚な私は
思い出を殺ぐ事しか出来なくって
只々亡骸を描いては
それを芸術といった
空々しさが僕を倦めるようで
墓の中に埋める作業はもう飽き飽きだ
死を飾らせた僕の骨をファッションにした
怪々忌憚嫌われた哀しみの歌
回顧を行い過去を慈しんだ
「ああ、僕は此処で終わりなんだ」と
死を受け入れる、詩を歌う
そんな単純な哀しみの歌
郁々しいその匂いをまた嗅いでいた
灰にもなれぬ腐敗の匂いを
焦眉で燃えてもいいのでは
そう思う程呪われていて
この虚しさや空しさ
何方も似たようで違う事に気付けず
只々空っぽを描いては
それも芸術といった
難しさ等元から求めてない様で
態となんだ、この晦冥たる所以は
骸と骨でこの世界を映し出した
死すらも嫌われた哀の唄
懐古をして過去を懐かしんだ
「ああ、僕は此処迄のようだ」と
死すらも受け付けない、詞を並べた
そんな単純な苦しみの歌
悔悟で済めばと今を悔やんだ
「ああ、僕は死後も神の如く祀られるんだ」と
記憶すら消去できぬ、史を見続けた
そんな単純な心の歌
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