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玛丽亚·安娜
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作詞 Ibu |
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少女は火を売っていた
その少女の名前はマリア・アンナと言った
其の火を誰もが恐れ慄き
買うものなど一人としていなかったが
其の火は恐ろしくも
彼女の名を恐怖で染め上げた
そんなこと知るはずもなく
唯売り続けていた
彼女は彼女自身に燈火を売った
其れは美しい景色を映した
幻想を映し出すその麻薬のような棒は
狂っているかのように使い始めた
その燈火は何を映すのか
隣人には分からず、幻覚を見続ける
只見続ける
籠から火を取り出した
その少女に元は名前など無く
童話の中の主人公に
唯選ばれただけだったが
その棒は恐ろしくも
彼女の存在を消して見せては
彼女を夢へと誘っては
唯瑞夢に吸い込まれていった
彼女は自身にタダで売り出した
亡くした相手に会う事はできたかい?
麻薬のような燐寸を今も振るっている
周りに無駄遣いと言われながらも
その幻が何を映すのか
家族にも分からず、幸せを見続ける
只見続ける
彼女は夢を見る、永眠という名の永久なる眠り
火は朽ち果て、最後の火が灯った
ばあちゃんには逢えたかい
自分にしか分からず、孤独に消えゆく
そう消えゆく
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