|
|
|
無数の「ない」と一つの「ある」
|
作詞 マート |
|
レストランに入って
手を挙げて
店員さんを呼んで
目が合って
メニューを指して
「あの...」っていったけど
奴は笑顔で
「何名様ですか」って
「え!それさっき言ったじゃん」
もう慣れっこ こんなこと
どんな時でも当たり前
注目されたいわけではないが
主役になりたいわけではないが
通行人Aにはなりたくない
僕は、俺はここにいるって
叫んでも
周りにいるのは名無しの権兵衛
「皆違って皆いい」何て話
もう誰も信じないか
自分以外は
こんな自分に彼女ができて
手と手をつないで
夏には花火、秋には紅葉
「綺麗だね」って微笑む君と
見とれてにやける自分が
いつもそこにいたのに
「○○君と2人で朝まで!あー眠い(笑)」
「え!は!もう一回!?」
「優しさ」だけじゃ意味がないって
気づいたこの瞬間
こっちだけ見ろとは言わないが
教えてくれよ恋愛最低条件を
僕は、俺は愛しているって
叫んでみても
声の先には誰もいなくて
「優しさ」何て曖昧なもの
誰にも少しも分かりはしない
もちろん自分も
でもこんなことカッコ悪くて言えないし
周りの彼氏と違って
自信も機転も優しさも男らしさも無いけど
「どんなことがあっても、振られる一瞬まで
愛し続けられる」って確信だけはあるんだ
足りるかな、いや全然足りないな
僕は、俺は「好きだ」「好きだ」と
叫んでも
君の心は震度ゼロ
なら自分の心を砕いて壊して
涙と一緒に捨ててしまえ
そして一歩を踏み出せ
まだ終了の鐘は鳴ってないから
|
|
|