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失敗作
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| 作詞 憂水 |
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「人生は舞台だ」
そしてそれは残酷の舞台だ
私に向けられたスポットライトの
光がとても眩しい
人に言われたことをしてきて大人になった
でも今大人になった私は思うんだ
私はどうして生きてるのかと
未来には何があるのかと
真っ暗な道みたく未来は何があるかわからない
生きていて何になるのか
自分のことなのに長さもわからないこの人生
深くみれば短い人生
その人生の中で私は何をすればいいの？
命を紡いできた今、私たち人間は、
これからもたくさん命を紡ぎ続ける
それでどうなる？
紡ぎ続けてみたはいいがこれから私たちは
なんの「目的地」を目指して歩いていけばいい
命を紡いで私たちは何ができる
必ず終わりがある人生を
必ず苦しみのある時を
何度も何度も味わって
それで私たちはなにを得られるんだ
毎日頑張って生きて
笑って
我慢して
耐えて
そして結局死んでしまうなんて
生きてる意味はあるのか
今のこの地球を外から見ている人がいるのではないか
私たちが行う行動すべてはもう決まっていて
台本通りに生きているんじゃないか
そして私たちが今までしてきた
苦しみ
哀しみ
怒り
失敗を見て笑ってきたんじゃないか
そう私たちは操り人形みたく毎日
ボロボロになりながらも生きているんじゃないか
それなら納得だよ
だってこの人生は辛すぎる
必ず涙がある人生を
必ず怒りがある時を
何度も何度も味わって
それでも私は今を笑って生きている
そうでもしなきゃ今すぐに
泣いて
叫んで
もがいて
そして結局壊れてしまうなんて
生きてる意味がないじゃないか
私は今すぐ辞退します
この作品を作るのを
監督さん、スタッフの方々
そして観客の皆様
きっと楽しみにしていたでしょう
これから起きる数々の失敗を
でも申し訳ございません
私は辞退します
たくさんの観客からの声が
段々聞こえなくなった
そして失敗作の私は
舞台から降りた
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