|
|
|
新開地
|
作詞 ゴミ捨て場の猿 |
|
こんなハズレの島にやってきた
海賊たちが置いて行った
宝の地図 くれてやるって
嬉しくって心が飛んでった
それから数年後船を出した
仲間もいない孤独なヘボ船
最初の波で倒れそう
それでもなんとか帆を上げた
何故か笑った みんな騒いでた
嘆き声の最中漕ぎ出した
始まりはそんなものだったが
それでもいくつかの島を超えた
場所と場所を繋いだ線と線
それが絡み合って形になり
僕の胸の中で煌めいてた
気づかぬうち僕は強くなった
やけに軽くなった意志は騒ぎ
らりったように次の島と島
ゴールのことなんて頭になく
次から次心が泳いでく
宝の地図はポケットに
と思ったけれどない
あれ?一番大切な物なのに
航海に必死で何処やったっけ
結局時間をかけて
探せど見つからなくって
途方に暮れたまま夕の陽が
水面に溶けるのを眺めてた
夜中 ランプも点さずに
もっぱらやけくそとっくに泣きそう
お先真っ暗頭くらくら
船首は儚くもたれ
当主は息も絶え絶え
幾ばくかの時間が経過
しても事態は変わらぬまんま
ゆらゆらゆらゆらゆら
ゆらゆらゆらゆらゆら
それでも遠くに見えた
灯台に水面が揺れた
これまではその紙切れのこと
これっぽっちも考えてなかった
そうだろ別に 今更それがあるかないかだなんて
もはや愚問 関係ないだろう
だってあんなにも楽しかったろう
こんなにも強くなれたろう
そうだろう
そうだろう
思考を洗い流した
まっさらクリアな頭
さながらあの日のクソガキだ
でもいいんだ ただ生きたいんだ
もっと もっと
もっと もっと
心の向く方へ
島は何処?
わからないよ
どこだって新開地だもの
もっと もっと
もっと もっと
命騒ぐ方へ
ここだろうと そこだろうと
見知らぬ場所の上
宝があるかもね?
もっと もっと
もっと もっと
もっと もっと
もっと もっと
|
|
|