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一本の線
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作詞 新井ナオマサ |
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何も無い場所にアパートが建っていて
ここからな今より遅く出ても間に合うと
じっと見つめながら自転車こぐ
雪は降っているけど柔らかい
地面に落ちてもうっすらと積もるだけ
一本のタイヤの線が雪の上を走っていて
僕を導いてくれる様な気がした
僕はタイヤの線の上を走る
白線からはみ出ない様に進むみたいに
誰でもやったよね?ゲームの様な遊び
人生は一本の線なのかもしれない
はみ出ない様に進むんだ
なんて考えながら自転車をこぐ
帰りになると降っていた雪も止み
うっすらと積もった雪もとけている
朝あったタイヤの線は消えて
僕は白線の上を自転車で走り出した
雪の上にできたタイヤの線とは違い
クネクネした不規則な線は無く
規則的な線がただ続くだけ
雪道とは違いタイヤに雪がしがみつかない
こぐのも楽で進むのも楽で乗りやすく
何だか楽な道を選んでる様な気がして
自分はわざとわずかに残っている
雪の上をただ自転車を走らせた
とけやすいふわふわした雪の上を
自転車が通り雪をとかしてゆく
緑が見えはじめ白い世界は消えてゆく
春先のふわふわして消えやすい雪の様に
淡雪の様に人生は儚いものかもね
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