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僕と君の不審物
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作詞 フビアルビ |
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いらない紙くずを
わざと風に吹かせるみたいに
どこか飛ばしたかった
こんなにザラついて
取り返しがつかなくなってて
当たり前ではあった
ちょっと遠く 電車の発車音
君の部屋と数分繋がった
忘れ物をしよう
わざとそこに置いていくんだって
僕も息巻いていた
こんなに薄汚れて
君はとっくに失くしてたみたい
二つあるうちの一つ
「もしもし…」って体温の抜けた声
慣れもせずに胸は傷んだ
東横沿線 駅前のベンチで
タバコの煙浴びてるはずさ
肌寒くなってきたけれど 今でも
東横沿線 改札の近くで
何度も踏んづけられてるはずさ
もう定期じゃ行けないけれど 今でも
いらない思い出が
全部予定調和みたいに
瞼の裏に溜まった
そんなもんでしょって
僕と友達の思い通り
鼻の奥がツンとした
「不審物だ…」って 誰かが気付けばいい
目に見えない爆弾みたい
東横沿線 駅近の飲み屋で
テーブルの下落ちてるはずさ
酔いは醒めてしまったけれど 今でも
東横沿線 街路樹の根元で
枯葉の中腐ってるはずさ
草は芽吹きはしないけれど 今でも
「それじゃあ…」って何だか落ち着いた声
久しぶりに聞いた気がした
東横沿線 駅前のベンチで
タバコの煙浴びてるはずさ
肌寒くなってきたけれど 今でも
東横沿線 夕方の街中で
道の端っこに転がってるはずさ
見知らぬ忘れ物に混じって 今でも
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