|
 |
|
パトリシア
|
| 作詞 ばしょー |
|
愛しき国の申し子
沢山の人々に慕われ好かれた
キレイな面に苦い蜜
とっても素敵だ最高だよ
今日の天気はね、分かんないな
キミ以外最近なんだかどうでもいいんだ
成り行き次第で人を殺す
気掛かりはキミの笑顔と髪の染具合
憂鬱だよキミの所為
振り回されて狂わされた
まぁ勝手に狂ってただけだけどね
何枚も手紙を書いた
宛先を書いてポストに入れた
毎度ドキドキ胸が鳴った
どんなメイクもファッションも素敵で
どんな仕草も堪らなかった
綺麗で美しくで大好きな……ぁぁ愛してるわ
ねぇ、愛しいパトリシア
アナタはどうしてそんなに美しいの？
どうして何時も私に優しいの？
なんで私の事を、世界で一番分かってくれるの？
アナタの事がもっと知りたい
アナタに触れてみたい
その柔らかそうな肌に包まれたい
けど躊躇ってしまう
キレイな華を手折れない様に
くらい部屋で指を濡らす
アナタを思うと堪らない疼く寂しい苦しい愛しい痛い熱い寒い乾く汚れる霞む欝になる醜くなる……愛しいよ
もういっそ
アナタごと私を壊してしまいたい
そんな欲望を抑えるかの様に
錆びたカミソリで手首を傷付けてきずつけて……
血の匂いで噎せ返り、朧な視界の向こう
鏡の中でパトリシアが
血だらけで涙を流していた
二週間程して、都内のアパートの一室
警察やマスコミが騒いでいた
若い女性の遺体が見つかったのだ
腐乱して悍ましい有様
両腕ズタズタの傷と床一面の血の跡
破れた鏡、壁一面の写真写真写真
ポストには大量の手紙 筆跡は彼女のものだ
その日学校は事件の事で持ちきりだった
みんな悲しんだり、色んな反応。
｢京子が死んだって｣
|
|
|
