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朧月夜
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作詞 蒼い人 |
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いつものバス停でバスを待っている
反対側の歩道 あなたと彼女を見つけた
楽しそうにふたり手を繋いでいた
あんな笑顔のあなたは見たことなかった
街でばったりあなたと出会った 笑顔で彼女を紹介してくれた
あなたの前では笑っていたい 心の中では俯(うつむ)いたままだけど
あなたのやさしさは今の私にはとても残酷なもの
自分勝手で本当にごめなさい
もうわかってる この想いがあなたに届くことはないってこと
私はただ あなたの愛が欲しかったの
「じゃあね またね」と笑顔で別れた
振り返れば二人の背中が幸せそうだった
もう何処にも寄らずに家まで帰ろう 目の前が霞んで見えなくなる前に
想いすら告げられず終わったのね 私の心が弱かったせいなのよ
もう私の手が届かない場所へ あなたは行ってしまったんだね
私が知らない遠い遠い場所へと
叶うわけない願いと知っても時を巻き戻して伝えたい
この想いは時の狭間を漂うだけ
四角い窓からひっそり見える明るいけれど朧気な月
届くはずない月へと手を伸ばす
震える指を見つめながら呼ぶあなたの名前 闇に溶けてく
朧気な月だけが そこにあるだけ
頬を伝い流れ落ちる雫 無情に過ぎてゆく時の流れ
瞼の裏にはあなたの微笑み
一縷(いちる)の望みすら抱けない 本当は綺麗な月なんでしょう
朧月夜 私を夢幻へと誘(いざな)う
私はただ あなたの愛が欲しかったの
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