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ただひとつを
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作詞 ヒビキ |
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ありふれた世界の片隅でぼくは叫んだ
何もない世界に意味はあるかと
君は何度だって言い続けるんだ
なんだっていいじゃないかと
ねぇ、ぼくは何も知らないんだ
ねぇ、それは確かなんだっけ?
ねぇ、君は何か知ってるのかい?
何も知らないことを知ってるのかい?
あのさ、ぼくはひとつ知ってるんだ
あのさ、それは何の変哲もなくて
あのさ、君は特別を持ってるんだよ
『変わらない』という特別を持ってるんだよ
人は、自分一人では生きてはいけなくて
人は、他人でしか他人と繋がれなくて
人は、敵を作らなきゃ仲間を作れないんだ
その敵も仲間で仲間も敵だとは気付かずに
愚かでくだらない人の波の中で
僕らは生きている
みずぼらしくも素晴らしい世界で
僕らは探すんだ
信じられるただひとつを
『笑う』ことには色々種類があって
『泣く』ことにも色々意味があるんだ
『話す』ことでそれを確認しあうんだ
繋がっているということを
上の者は下を蹴落として笑う
中の者は大勢に紛れて笑う
下の者は上に怯えて笑う
そんなものが平和な世界なの?
人は、自分一人では生きてはいけなくて
人は、孤独になることを激しく嫌悪して
人は、大勢という流れで安堵してるんだ
その流れも孤独なものだとは気付かずに
愚かでくだらない人の波の中で
僕らは生きている
みずぼらしくも素晴らしい世界で
僕らは探すんだ
信じられるただひとつを
自分は特別だ
自分は普通だ
自分は駄目だ
思うのは自由です
あいつらとだけで
みんなと一緒で
自分だけで
大いに結構です
だけど、だけどね
なんで他を否定するんですか
なんで、どうして
みんな仲良く出来ないんですか
そんなことを叫んでも世界は変わらない
君は異端だと蔑む
何をしようとも世界は繰り返す
だからぼくは探すんだ
愚かでくだらない人の波の中で
僕らは生きている
みずぼらしくも素晴らしい世界で
僕らは探すんだ
信じられるただひとつを
変わらないただひとつを
そうしてぼくは静かに眼を閉じた
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