|
 |
|
チャーハン
|
| 作詞 ニコル |
|
いつもの定食屋に今日も行く
疎らな客足も見慣れたもの
決まって頼むメニューがある
税込500円のチャーハン
安くて美味しいチャーハン
おまけに栄養も豊富だぜ
グリンピースも入ってる
注文すればエビも付く
お袋の味を思い出す
実家を出てから早2年
何とか稼いで食っている
親の苦労が身に沁みる
掃除 洗濯 ペットに餌やる
これら全部 独りでやる
厳しい職場に今日も行く
死んだ顔や目も常日頃
決まって呟く言葉がある
何のために生きてんだ
そんな時は思い出す
税込500円のチャーハン
安くて美味しいチャーハン
栄養豊富なチャーハン
親父の気持ち分かってくる
喧嘩をしたきり疎遠に
優しくはなかったけど
少なくとも親だった
仕事 睡眠 その繰り返し
働いて 寝るだけの日々
重たい身体を引きずって
ようやく着いた定食屋
見知った老婆に声をかける
チャーハン一つくださいな
税込500円のチャーハン
安くて美味しいチャーハン
栄養満点チャーハン
グリンピースのチャーハン
エビも付けたら最高
ふと食べたら気がついた
お袋のチャーハンは無料
途端に実家が恋しくなった
あの料理に勝るものはねえ
転がりながら家に帰る
すぐさまバイク走らせる
実家に帰省して一言
「ただいま」と呟いた
お袋今までありがとう
親父今までごめんな
何も変わらない内装
家族の温もり
涙目になって思い出した
ペットに餌をやり忘れた
|
|
|
