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色のない部屋
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作詞 くろちゃん |
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くもる窓の外は冷たく
すぐそこまでやってきている
色のない季節を待つばかりの
部屋にはわたしひとりだけ
去年までのこの部屋になら
温もりと笑顔があふれてたのに
ドアを閉めてでかける朝の
鍵の音さえ冷たくて
ふわふわと舞い落ちる
初雪には早い
ひらひらと揺れながら
白い悲しみは
手のひらで溶けて
何もなかったように
せめてサヨナラを言ってほしかった
嘘でもいいから好きだったって
最後の最後に優しく見つめて
こころのなかにだけ住み続けて
改札口を抜けたあとに
一度だけ振り向いてくれた
人混みにさえぎられて
動くくちびるが読めない
ふわふわと舞い落ちる
見上げる頬で
ひらひらと揺れながら
涙と溶け合い
流れ落ちずに消えて
何もなかったように
せめてありがとう言わせてほしい
あなたとなら小さな部屋でもいい
淡い幸せを夢見てたわたしの
こころのなかにだけ住み続けて
せめてサヨナラを言ってほしかった
嘘でもいいから好きだったって
最後の最後に優しく見つめて
こころのなかにだけ住み続けて
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