|
 |
|
野良猫の唄
|
| 作詞 ぽん |
|
人生ってもんは色々ありまして
逃げるが勝ちとかいうけれど、結局そういうわけにもいかなくて
立ち向かってみるだけ価値ありならば、最初っからそう言っておくれ
今日という日に背中を向けた朝、ずる休み決行の朝
嫌なことから逃げるが勝ち、なぁ誰かそう高らかに言っておくれ
高い壁にさ突撃してさ、儚くも散ってくなんて馬鹿はしたくないんだ
かっこ悪いだろ？ださいだろ？
逃げたら傷などつかずにすむだろう
人生ってもんは色々ありまして
敵に背中向けたらかっこ悪いとか、誰が言い出したんだい
それならば今すぐ、逃げるが勝ちとかいう名言、取りやめにしておくれ
一人で泣いた長い長い夜、愛する人と越えた夜
どちらも“夜”に違いはないのに、朝を迎える幸せの度合いはいうまでもない
同じようにさ生まれてきてさ、おんなじような道、歩かされるのに
死ぬときはさ違ってるの
不公平だね
何を言っているんだい？つべこべ言わずいきりゃいいのに
モッタイナイな、お前らは
人生ってもんは色々ありまして
一生ってもんは一度しかなくて
でもお前は、欲張りだから望んでいるよ
「次、生まれ変わったら…」
何になりたいの？どうせまたそいつだろ？
目と口と耳と鼻と、左右に手と足がついていて
声はオプションかな
おまけに長すぎる命まである、人間だろ？
人類最大の失敗作は人類そのものでしかないのです
ほら、言われてるよ
お前を見上げる野良猫に
お前を見上げる小さな命に
お前を見上げる強い命に
お前を唄う野良猫に
|
|
|
